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あら珍しい。ヒッチハイカーと出会った

あら珍しい。ヒッチハイカーと出会った

この間、面白い体験をしたので書いてみる。

とあるバイク店に遊びに行くために、都内に向けてPS250で走っていた。その日は交通量も少なくのんびりと流していると、少し先の歩行者道路にぽつんと人が立ち、何かを掲げているのがみえた。

速度を落として近づき、目を凝らして掲げているものを見ると「新宿駅」と書かかれた紙。ヒッチハイカーだ。

私は一瞬悩んだのだが、偶然にも彼女用のヘルメットがPS250に備えられているのを思い出し、ヒッチハイカーの25メートルほど先で停車した。

私はPS250から降り、その人のもとへ歩いていった。ヒッチハイカーは私に背を向けて紙を掲げ続けていたので後ろから声をかけた。

「こんにちは」

私の声に驚いた感じで振り返ったヒッチハイカーは、10代後半か、20歳前半くらいの青年で、しかも外国人。フードを被っていたので通り過ぎた時は分からなかった。おそらくロシアかヨーロッパ系といった顔立ちだった。

「こんにちは」

はっきりとあいさつを返してきたので、日本語は得意なようだった。

「新宿駅行きたいの?」

「はい!」

「バイクでよければ乗せていけるけど?」

「はい!」

ということで新宿までタンデムしていくことになった。

まともに彼と会話をしたのは、PS250のところに戻る25メートルの間だけだった。「どこから来たのか」「何してるの?」みたいなことをなんとなく訪ね、会話した。

彼は、ロシアから来て、日本の大学で学んでいるそうだ。授業の無い日は、周辺を回るために、電車やヒッチハイクであちこち見てまわっているのだという。

PS250まで戻り、彼を後ろに乗せて出発した。後ろに乗せて、ずっと走り続けていたので、会話は無かった。

駅近くになると、「ここで大丈夫です。ありがとうございました」と言うので、路肩に停めた。彼が降りると私は、手を振って走り去ろうとしたのだが、彼に呼び止められた。

彼はバックパックから民芸品を取り出して、私にくれた。マトリョーシカだ。このマトリョーシカは、彼の父親がつくった民芸品で、それを売って歩いているそうだ。そして、乗せてくれたお礼にプレゼントすると、私に話してくれた。

そして再び「ありがとうございました!」と言い、私が去るのを見送ってくれた。

なんとも素敵な出会いだった。

あら珍しい。ヒッチハイカーと出会った